飲み物にトロみを付ける意味

介護初心者はまずコチラ!

「トロみを付けてください」と言われたけど?

母が退院する時に病院のST(注1:言語聴覚士)から「飲み物類はトロみを付けてください」と言われて意味が良くわかりませんでした。
簡単に言うと、認知症になるとすべての機能が急速に衰えます。
それは「飲み込むための喉の反射」も衰えます。
すると、水のようなサラっとしたものが喉に落ちていくスピードに喉の反射が追い付かず
ムセてしまうのです。

健康体でもたまに「ごっくん」とする前に喉の奥に飲み物が入っていってしまって
ムセる事がありますよね?あれです。
そのため、喉の開閉動作と同じスピードにするため、飲み物をトロっとさせて
液体がゆっくり喉を通るようにします。

その時に使うのが「トロみ剤」
白い粉で、どんな液体にもすぐ溶けます。
チェーン店のドラッグストアであれば大抵売ってますし、種類も豊富なので
使いやすいものを通販で買うのもOK。

注1:言語聴覚士
言語障害、音声障害、嚥下障害のリハビリ等をしてくれる専門家で
嚥下障害がある場合、食事の形状や食べる姿勢等のアドバイスをしてくれます。
英語の略で「ST(エスティ)」と呼ばれています。
地域によって異なりますが、訪問STは少なく、私の近隣では1人だけいたので
週1回来てもらっていました。

トロみ剤は介護食専用のものを使いましょう

このトロみ剤、「飲み物用」「食事用」「色々な飲み込み力用」と、すごく種類があるので
まずは飲み物用を購入。
食べ物用は、その人の飲み込む力によって違うので、出来れば介護食の料理本やサイトを見て
どのレベルか見極め、「どんな形状の食事を作るのか」で買うと良いです。

例えばお粥がムセる場合。
・お米の粒が口の中でバラバラして飲み込みきれない
・お粥の水分が離水してムセる

等が考えられるので、「ゼリー粥」という形状にします。
専用のトロみ剤でお米をミキサーで滑らかにして、ゼリーのような硬さにすると
ツルんと飲み込む事が出来ます。

嚥下に関して、こんなサイトを読んでみるのも参考になるかと。
(嚥下食ドットコムのサイトに飛びます)

嚥下食ドットコム

私がよく使ってる「飲み物用」トロみ剤も載せておきますね。




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