認知症が治った話④安心させる

認知症あれこれ

介護する側は言葉に出来ないほど大変で辛い事が多いです。
それと同じくらい、本人も辛いもの。

出来る事がどんどん減ってきて、身体はあっちこっち痛いし
うまく食べる事も出来なくなって、家族の前でトイレして片付けてもらって。
いくら理解が衰えてきているとはいえ、情けない気持ちでいっぱいなのだと思います。

ウチの場合は、暴言を吐く、わけの分からない呪詛のようなブツブツを始終口にする
見えないものが見える、聞こえない声が聞こえる・・・と、正直お手上げ。

何より、私や弟を「自分の子供」と認知していない事が悲しく
そして介護を空しくさせていました。

どうしていいか分からないまま、私と弟は介護休職をし、毎日朝から晩まで
悪魔のような母に付き合いました。

3ヶ月を過ぎ、弟が職場復帰し私1人で日中介護するようになる頃。
突然笑顔が増え始めたのです。

それは本当に突然でした。
まるで眠りから覚めたかのように。

おそらく。
入院してから発症していた「せん妄」「認知症」の混乱と混沌が
母の頭と心を凌駕していたのでしょうが、毎日24時間家族と一緒にいて
落ち着いたのだと思います。

あくまでもこれはウチの話。
何年も一緒に住んでるし、普通に優しく接してるのに認知症がどんどん酷くなっていく!
というご家族も多いと思います。
ウチの場合は急に奈落の底に落ち、そこから救うのが早かった、という解釈だと思います。

ですが、もし最近暴れたり、暴言を吐いたり、不穏な行動が増えたのなら
「大丈夫よ」と手をにぎる時間を増やしてみてください。
ほんの少し、ほんの少しだけだけど、伝わっているはずです。

美味しいオヤツでも食べながら♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました